“カウンセリング”と聞くと、「ただ話を聞いてもらえるだけ」と想像される方も多いかもしれません。
お話をお聞きするのはベースにありますが、カウンセリングはそれだけではありません。
あかつきこころの相談室でのカウンセリングを少しご紹介させていただきます。
認知行動療法
“認知行動療法”という名前をお聞きになったことがある方は多いのではないでしょうか?
認知行動療法は医療機関でしか受けられないとお考えの方もおられると思いますが、そんなことはありません。
カウンセリングルームでも実施可能です。
認知行動療法とはその名の通り、“考え”と“行動”にアプローチしていく方法です。
認知行動療法では“考え”・“行動”・“からだ”・“気持ち”の4つは連動していると考えます。
大きな不安や、悲しみ、トラウマなどは“考え”や“行動”に変化を加えることで感じ方が変わっていくことがあります。
「今の状態に困っているけれど、病院に行くのは勇気がいる」
「お薬は飲みたくない」
などのお考えをお持ちの方は、まず認知行動療法を試してみるのも良いと思います。
特に、
・何度も同じことを確認してしまう、汚いと感じ何度も掃除や手洗いを繰り返してしまう
・人と接するのが怖い、極度に緊張する
・食べ吐きがやめられず困っている
などのお悩みには認知行動療法が役に立つことがあります。
認知行動療法では、カウンセリングの中で学んだことを日常生活にも取り入れていただくためにホームワークが設定されます。
認知行動療法において、ホームワークは非常に重要な役割を持つため、しっかりと取り組んでいただく必要があります。
また、認知行動療法では個人差はありますがセッション数が決まっていることがほとんどです。
セッションごとに内容が決まっており、どのセッションも大切なものです。
より効果を得ようと思うと、すべてのセッションを受けていただくことが一番です。
来談者中心療法
こちらは「話を聞いてもらえる」というイメージに近いものです。
ただし、心理士はただお話をお聞きしているだけでなく、
“そう考える背景には何があるのか”や“同じパターンになっていないか”などたくさんのことに注意を払いながらお話をお聞きします。
そして、心理士の中で考えられること・お伝えしたほうが良いと思うことをお伝えしていき、
困っていることの糸口を見つけることやクライエントさまの体験していることを整理していったりという作業を行います。
来談者中心療法は“クライエントさまが本来持っておられる回復する力”を引き出すための方法です。
中には、誰にも話せないことを“普段の関係性を持たない心理士”にお話されることですっきりとされる方もおられます。
来談者中心療法においては、心理士からあれこれと指示をしたりホームワークを設定することは基本的にありません。
お話をお聞きしながら、クライエントさまの体験や考えを整理し、ご自身で回復されていく過程に伴走させていただくような役割をさせていただきます。